No.18_九頭龍へ窓開け雛の塵払ふ_森田愛子
ワンド6、悪魔、ソード3(逆)
九頭龍川といえばロックフィルの九頭龍ダム。
行ったことなくて写真で見ただけだけど、ロックフィルの綺麗なダムです。
竣工が1968年なので、愛子が九頭龍ダムを見ることはできなかったですね。
さて、カードを1枚ずつ見てゆきます。
1枚目、ワンドの6。
これは勝利とか達成、祝賀などの意味があります。
2枚目は悪魔、これだけ大アルカナです。
悪魔が意味するところは、欲望、執着、拘束、依存など。
3枚目のソードの3は、分離の悲しみとか痛みを伴った決断。
この俳句を最初に読んだ時、
雛人形を片付けているところなのかなと思いました。
なんですが、タロット様によりますと、
ワンドの6で「達成」が出ていますので、
ちょうど飾り終わったところかなと思います。
仕舞い終わった時にも達成感がないとは思いませんが、
ワンドの6にある高揚感を考えると
飾り終わったという解釈の方が自然な気がします。
残りの2枚のカードはどちらもちょっと不穏な感じがあって、
一体どういうことなのかなぁと考えてみたのですが
悪魔のカードは雛人形の状態と解釈しました。
つまり拘束されていて自由に動くことができないということです。
人形が動けないのは雛に関わらず当たり前ですが
シルバニアファミリーやリカちゃん人形などと比べてみると
(1)人形も小物も置くべき位置が決まっている。
(2)毎年、毎年、それこそ何百年もの間、同じ季節に同じように飾られている。
動かない感じがより強調された人形だなという気がしてきます。
そして、ソードの3ですが、これは素直に悲しみと読んでみます。
ただし、逆位置で出ていますので、
動けないことをよくわかっているみたいですね。
悲しみを悲しみとして受け止めているんだろうなぁ。
そこが九頭龍川の流れに呼応しているような気がします。
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