No.3_行く秋や音たてて雨見えて雨_成瀬正敏

ペンタクル4 ソードキング 女教皇

さて、今回のカードを順番にみていくとペンタクルの4は王冠を被って金貨を抱え込んでいる猫の図柄。このカードは執着とか守りを意味します。ソードのキングの意味は大きな決断とか公正な判断、女教皇はこのカードだけ大アルカナで意味は知性とか精神性、判断。

となると、この俳句の中の人は何か大きな決断をする状況にいるんだろうなと思われます。

ペンタクルの4があるので、その決断は挑戦するようなものかな。ちょっとややこしい言い方だけど、守りたいものを守るために一旦それを手放さないととダメという感じでしょうか。シリアスな問題なんだと思います。

ただ、俳句の中の人、つまり雨を聞いて見ている人は、この状況を非常に冷静に知的に見つめていています。それは、女教皇のカードから推測できますし、ソードのキングも知的で冷静なので全体的に抑制が効いている感じがします。

一方で女教皇のカードをもうちょっと詳しく見ていくと、一番奥の背景が水色で海のイメージが立ち上がります。タロット占いでの水は感情や気持ちを管轄しているのですが、この水のイメージと俳句の中の雨がぴたっと重なるのが面白いです。

俳句の中の人も俳句のそのものも、冷静で抑制されていますけど、その奥に抒情的なものが秘められているようです。

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