No.6_渋柿を食べさせられし口許に_山内山彦
運命の輪(逆)・カップの6(逆)・ペンタクルのエース
この間、柿に生ハム巻いて食べたのがめちゃくちゃ美味しかったです。渋柿から渋を抜くという技があるらしく甘い柿でした。干し柿にする以外に渋を抜く方法もあるんですね。
さて、まずは1枚ずつカードの意味を読み取っていきます。 最初のカード、運命の輪。運命の女神が運命の糸を紡いでいます。運命はくるくると規則的に流れてゆき自分自身でコントロールできないというようなイメージ。これはちょっと占星術の星の運行のイメージと重なるので、私は「流れ」というように解釈をしています。運命の流れ自体に吉凶はないけれど、きた流れをどう使うかということが問われる感じです。 次のカップの6は少年の猫が少女の猫に小さな花束を渡しているほんわかした絵柄。恋人というより幼なじみのような可愛らしい優しい雰囲気。このカードは「懐かしい」とか「馴染みのある」という意味です。他にも「プレゼントの喜び」みたいな意味もあります。 最後のカードは、ペンタクルのエース。1枚の金貨が大きく描かれています。このカードはペンタクルのスートのエネルギーそのものです。ペンタクルが扱うものは「現実」。自分の体、お金、仕事など「物質的」なこと全てがペンタクルの管轄です。
今回、運命の輪の逆位置をどう読み解くかで、少々迷うところがありました。チャンスに上手く乗れないと読むのか、流れが滞っていると読むべきか。渋柿を食べさせられたくらいで運命とは流石に大袈裟すぎるだろうとも思って、もう1回カード引き直してみようかなとも。 しかし、タロット占いはやり直しすればするほど、真理から遠ざかる(と言われている)ので、頑張ってこのまま読んでみることにしました。
熟考の結果、今回は、「一つの流れが終わった」と読みます。この俳句の中の人は、人生の一つの節目を迎えたように思います。就職でも退職でも失恋でも結婚でもなんでもいいのですが、とにかく今、一つのターンを終えた。そして、新しい生き方が始まったばかりなのだと思います。ペンタクルのエースに描かれている庭は美しく整えられていて、まだ生まれたばかりだけれどなんとなくこれでいけるみたいな予感を感じさせるので悲観的なことではないでしょう。
ただし、新しい生き方の始まりは、馴染みのあるものからの旅立ちでもありました。引越しなどで故郷を離れることになったのかもしれないし、あるいはお気に入りの毛布を手放したというようなことかもしれませんが、どちらにしろ居心地の良いものを捨てることになったのです。「渋柿を食べさせられし口許」とはそんな人生の節目を迎えた人の口許ではないかなと思います。
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