No.19_雛納めせし日人形を持ち歩く_千原草之

ワンド9、ペンタクル3(逆)、吊られた男(逆)


草之の句を占うのは2回目です。

 前回↓


それにしても千原草之の句ってなんか捉えどころがない感じ。

 ふわっとしていてスルッと逃げていちゃうような。 

不思議な句だなと思います。


1枚目、ワンドの9。守る、防御という意味です。 

2枚目、ペンタクル3。最初の成果、成功。 

3枚目、吊られた男。 

このカードだけ大アルカナで 身動きが取れないとか

視点を変えるなどの意味があります。


今回、一番のポイントは「吊られた男」かなと思います。

吊られた男の最大の特徴は「逆さま」というところで、 

このカードからイメージしたのは 

あべこべ、価値観のシフト、視点の変化みたいな感じ。 


この俳句で言えば、「人形が歩く」ところかなと思います。 

もちろん、人形そのものが自力で歩いているわけではなく 

持ち歩かれているわけですが、

 動かないものから動くものへ変わったわけです。 


そうなってくると、動いている人形はどんな人形なのか?

と、いうことなのですが、

私はこれは「雛人形」と解釈してみました。 

ハイクノミカタの鑑賞では、雛人形が退場していて

持ち歩かれている人形は別の人形と鑑賞されています。

 確かにそっちの方がしっくりくる気がします。

雛人形って大抵持ち歩きませんからね。

ただ他の2枚のカードを考える時、持ち運ばれているのは

納められた雛人形なんじゃないのかなぁと思うのです。


ペンタクルの3、これは成果とか成功などの意味があります。

今回はこのカードを「かたちになる」と読んでみました。

 雛人形が納められて、雛箱とでもいうようなかたちになったと。

さらにワンドの9は箱そのもの。

防御という意味はそのまま素直に

雛人形を衝撃等から守ると読みました。


箱に納めることによって動かないものが動くものへ。

なんとなくこういう視点の変え方って

草之のキャラクターに関係しているのかな?

どんな人だったのか気になります。

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