N0.10_去年今年貫く棒の如きもの_高濱虚子
ソード3、ワンド10、ペンタクル7
ホトトギスっ子なら避けて通れない虚子が早くも登場しました。
ここで書いているものはあくまで占いで
私個人の鑑賞とはちょっと違うんですが
虚子が来ると多少緊張しますね。
さて、今回、開いてみて「ワンド!!!」とびっくりしました。
ワンドって棒のことなのです。
タロットカードは偶然を使って鑑定する占いなので
棒の俳句に棒のカードが出てくると読み解く前から
「当たってる!!!」
と色めき立ってしまいます。
もっとも、この場合の「当たり」ってなんなの?という話ですが……。
横道にそれました。
まずはカードを1枚ずつ確認しますね。
1枚目、ソードの3。ソードは知性とか客観的なこと。
2枚目、ワンドの10。ワンドは情熱とか勢いが管轄。
3枚目はペンタクルの7。ペンタクルは物質的なことを表します。
この3枚のカードが並んだ印象は「いまいちうまくいかないな」という感じです。
ソードの3は痛みを伴う決断、分離の悲しみ、
というようなカードでハッピーな感じはありません。
ワンドの10は荷が重すぎるという意味ですし、
ペンタクルの7は現状に不満があるというカードです。
この決断というものが個人的なものなのか、
社会的なものなのかは分かりませんが、
ともかくこの年末年始には何かを切り離し
大きく変化せざるを得ないことがあったのだと思います。
そしてそれに伴って大きな重圧を背負った。
カードを見る限り結構大変な状況っぽいです。
さて、最後の1枚、ペンタクルの7をどう解釈するかなんですが、
今回はさらに高みを目指すというように読みたいと思います。
ペンタクルの7は農夫らしき猫ちゃんが、金貨の実りを眺めている絵柄です。
そこそこ豊作のように見えますが割と厳しい表情なので
「現状への不満とか物足りなさ」というような意味とされています。
でも、このカードを現状への不満と読むと年末年始感が薄れるような気がするのです。
なので、ここは敢えて
「そこそこ成果を出したけどこれくらいじゃ満足しないぜ!もっとやっていくぞ!」
と静かに決意をしていると読みたいと思います。
ワンドの10は重圧ではありますが、
10という数字はそのスートの中の完成形を表す数字でもあります。
つまり、苦しくてもそれを続けていれば成し遂げられるという解釈もできます。
大晦日、あと数時間したら新しい年になるという時間に
もう一度気合を入れ直している。
そんなピリッとした空気かなと思います。
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