No.13_酒庫口のはき替え草履寒造_西山泊雲


ペンタクル5、ソード8、カップ1(逆)

この句を占っている時、久しぶりに大きめの地震があって

「ぐへっ」

と声が出てしまいました。

それと同時に10年前の東日本大地震を思い出しまして

あの時は東北の酒造も大きな被害だったなぁなどとも。

私自身はあまり日本酒を飲まないうえ、

関東にしか住んだことがないこともあって

日本酒=東北(または新潟)というイメージですが、

今日の俳句は丹波の酒蔵です。 


 今回のカードは全て小アルカナでした。

 1枚目はペンタクルの5。私の苦手なカードが出ました。

塔よりも死神よりもペンタクルの5が出てくるのが一番凹む。

一言でいうと貧乏カードです。絵柄を見てみてください。

つぎはぎだらけの服装で怪我をしてをり、雪の中を彷徨っている2匹の猫ちゃん。

見るからに貧乏そうです。

 2枚目はソードの8、これは身動きが取れないというカード。

3枚目はカップの1で逆位置。カップの管轄は気持ちとか愛情です。 


 出てきたカードから推察するにちょっと窮地に陥っているのかなという気がします。

何しろペンタクルの5ですからね。

何かを失ってしまったのだと思うのです。

具体的に何を失ったのか、カードから読み取るはちょっと難しいんですが、

寒造中の酒蔵ですのでやはりお酒を失ってしまったと読むのが素直かなと思います。

例えば「火落菌」の発生とかね。

この菌が繁殖しちゃうとお酒に変な香りがついて飲めなくなっちゃうらしいです。 


 ソードの8が出ているので、八方塞がり。

多分、もう人間の手でどうにかできる状況ではないと思われます。

カップの1も逆位置になっていて、独りよがりの愛情みたいな感じがします。

今の状況を人間がどうこうしようとしてもそれはエゴというものとでもいう感じでしょうか。

そもそも、発酵と腐敗の違いも人間目線からの話で

菌にとってはどーでもいいことかもしれません。 

そうなるとこのはき替え草履、

酒庫口にきちんと揃えられているわけではなさそうです。

ばたばたと人の出入りで慌ただしく、脱ぎ散らかっている草履。

そんな景色が浮かんできます。 

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