No.22_日に遊び風に遊べる花の中_後藤比奈夫


ワンドの10、カップの2(逆)、カップの5(逆)


この句を読んだ時、なぜか「ひよこ」を思い浮かべました。 

なんで?!

 はっっ!!!! 「ひ・な・お」だから……なのか……。 

でも、この句もひよこも可愛いで繋がっている気もします。 


 しかし、今回出たカードは私の第一印象とは違って

少し重たい雰囲気のカードも出ています。

1枚目、ワンドの10。

これは見ての通り、重たいもの抱えすぎという意味。

2枚目、カップの2。

こちらは割と可愛い感じで一対一の愛情という意味。

3枚目、カップの5。

カップがひっくり返って中身がこぼれちゃってがっかりのカード。


まず、ワンドの10。

この桜(俳句で花というと桜のことを言います)が

満開であるということを表していると思います。

タロットカードの小アルカナでは数字のカードは1から10まで。

10という数字は、上がりというか最終形で、

そのサイクルが一周したことを表していると考えます。


残りの2枚のカードはどちらもカップです。

カップの管轄は気持ちです。

この俳句に使われている言葉の一つ一つには

好きとか嫌いなどの気持ちを表すものは 一言もないのだけどなぁ。

この2枚のカードをどう読むか、

だいぶ悩んだのですが出会いと別れと読んでみます。


カップの2は人と人の愛情がちょうど芽生えた感じです。

ただし、逆位置で出ているので過去形。

かつて愛情があったということかなって。

カップの5はがっかりカード。

カップの2も出ているので素直に読むと失恋だけど

必ずしも人と人には限定されていないかもしれません。


日差しと蝶とか、風と水とか、

とにかく、満開の花の中で何かと何かが 出会って

心を通わせて、また別々の道をゆく。

この句の言いたいことは

出会って別れてという時間の流れなのかなって。


よく見ると、カップの5のカードには

2つだけ倒れていないコップがあります。

これは、何もかも終わってしまったと思ったとしても

全てを失ってしまっているわけではないという意味。

出会って別れて、また出会う。

そんな繰り返しが、この句の中にあるように思います。 


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