No.23_芽柳の傘擦る音の一寸の間_藤松遊子
ソードのキング、ワンドの7(逆)、世界
遊子と書いて「ゆうし」。
かつての私なら「ゆうこ」と読んだと思いますが、
このお名前はすんなり「ゆうし」と読めました。
正しく読めてちょっと嬉しかったです。
さて、今回は非常に福々しいカードが出ました。
世界、ザ・ワールドです。
単純に言うと大吉カード。
少し詳しくいうと物事のピーク、
完成を表すカードとなります。
他の2枚は小アルカナです。
ソードのキング、ソードは知性や決断を意味するスート。
キングなのでやはり一つのピーク、完成みたいなものも感じます。
ワンドの7は戦うとか動き続けるという意味です。
ソードのキングを見てすぐ思ったことは
ソードと柳はちょっと似ているなって。
どちらもシュッとしていて弾力性があってシャープ。
キングはそのスートの中の最後のカードとなりますので、
柳自身がひとつの完成を迎えたと解釈してみました。
ワンドの7は逆位置で出ていますので、
自分(柳自身)を守るための戦いが終わったと読みます。
今回も頑張って冬を越したよね!という感じ。
世界のカードの福々しさも手伝って
わーい!春だね!みたいな。
柳や柳を見ている人を含めて全体的に嬉しい感じです。
しかし、この句の柳は芽柳です。
芽というと新しいとかスタートのイメージが
強いのになんで「完成」なんだろう?
そこで、もう一つの完成を表す世界のカードを考えました。
このカードは大アルカナの最後のカードで
ひとつの到達点、完成した形を表します。
ただし、世界のカードが表す「完成」とは
一旦ここまでできましたよという完成です。
タロットカードの大アルカナは
0から21までのカードがあって、
数字が大きくなるにつれ成長していくと考えます。
0よりは1、1よりは2が経験値が上がってゆく。
小アルカナは1から10までの数字のカードと
4枚の人物カードで構成されますが
後のカードの方が経験値が上がると考えます。
そして、最後のカードまできたらまた最初のカードに戻る。
この循環がずーっと繰り返されるという考え方です。
完成の意味の持つカードには次のステージへの
スタートの気配が少し含まれていて、
そこが芽柳っぽいところ。
そして、この俳句にある「一寸の間」という言葉が
完成された世界に浸れる時間が短いことを
暗示しているようにも思えて面白いです。
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