No.30_ビール特集_杞陽・草之・正俊

今回は引用元のハイクノミカタがビール特集です。

ビール党なので嬉しいな。

特にクラフトビールと呼ばれているビールが好きです。

その中でもアメリカっぽいスタイルのビールが好き。

あー、飲みたくなっちゃうな。

特集なので私もちょっとだけ趣向を変て

逆位置を使わないで占いました。


◆一句目

ビール買ふ紙幣をにぎりて人かぞへ 京極杞陽

節制、ワンドの6、世界


なんと、出たカードが全部ポジティブなイメージです。

節制は浄化、緩やかな変化、調和。

ワンドの6は勝利、自信。

世界は、完成、まとまり。

カードそれぞれの簡単な意味はこんな感じです。

ちなみに私はこの句を読んでビアフェスを思い出しました。

オクトーバーフェストとかみたいなやつ。

日本だとオクトバーフェストは

オクトーバー以外でも開催されてましたけど。


おっと、占いに戻ります。

さて、カードから想像するにこのビールは祝杯です。

ワンドの6は月桂樹の葉のリースを掲げて

凱旋パレードの様ですし

世界は一つの頂点を表すカード、成功の意味を持ちます。

今回のお祝いは、とびっきりなこと

オリンピックで金メダルを獲った!!!

みたいなことなのかなと思いました。

そーいえば、プロ野球は優勝するとビールかけがありますね。


最後に節制ですが、これは以前もお酒の句の時に出ています。

中井余花朗の「酒醸す色とは白や水その他」の時です。

やっぱり「節制」ってお酒に縁があるのかな?

気になってちょっと調べてみたら

「節制(Temperance)」という言葉は

節酒とか禁酒という意味もあるようです。

へー、へー、へー。

ですが、今回は調和と読みます。

今回の成功は誰か1人の力で得たものではなくて

ビールを買うために数えられた人たち全員の力で

獲得したもののようです。


◆二句目

新しきカラー固くてビールのむ 千原草之

ワンドの6、恋人たち、ワンドのキング


2句目もハッピーな感じのカードです。

ワンドの6は杞陽の句でも出てきました。

勝利とか自信という意味です。

恋人たち、恋愛の意味もありますが良い繋がりとか。

ワンドのキングは強いリーダーシップというような意味です。


実は、この句を読んだ時個人的には疲労感を感じちゃいました。

カラーが固いとあるので少し居心地が悪いのかなって。

でも、出てきたカードは私のイメージとはだいぶ違って

情熱的で自信に満ちてハッピーな感じです。


まず、恋人たちが出ているので、

良いことがあったのだと思います。

あったというか、これから始まる感じかな。

よい波がきているという予感です。


ワンドのキングは目上の人、力のある人なども表すので

すごい人と知り合ったと解釈してみました。

今、情熱を傾けている何かについて、

まずは順調に成果を出したところで

その道のすごい人と出会った。

そんな状況なのではないかと思います。


気合を入れるとき、何かを新調するということは

特に珍しくもないことです。

「襟を正す」などという言葉がありますので、

気を引き締める、気合を入れるような局面で

襟(カラー)を新しくするのは自然なことかも。

私個人が感じ取った疲労感は実は心地のよいもので

このビールは祝杯なのかなと思います。


◆三句目

冷えきりてすこし縮みしビールかな 成瀬正俊

ペンタクルのペイジ、カップのナイト、ペンタクルのクイーン


3句目のカードは全部コートカードで出ました。

コートカードは宮廷にいる人物が描かれたカードのことで、

スートごとにペイジ、ナイト、クイーン、キングがいます。

このカードは特定の人物の暗示として解釈することも多いです。


ペイジはそのスートの特徴の気持ちがある人を表します。

コートカードの中で一番若い人なので、

まだ未熟で不安定なところがあります。

ナイトはそのスートの特徴に沿って行動する人を表します。

20代~30代の若者でエネルギーに溢れ向上心があります。

クイーンはそのスートの特性を持った女性を表します。


3枚のコートカードはこの句に登場する人達なのかなと思います。

カップのナイトは非常にロマンティックなカードです。

恋愛を占ってこのカードが出たらときめく人に

出会えそうなどと解釈したくなるのです。

なので、なんとなくLOVEの感じがします。


いつもはそれほどカードの並び順は気にならないのですが

今回は、ペイジとクイーンがナイトを挟んで出たところにも

少しLOVEの雰囲気を感じてしまいました。


ペンタクルが出ているので職場とか学校とか

そんなところの人間関係なのかと思います。

上司と部下とか先輩と後輩とか

年齢やキャリアに差がある間柄です。

で、そういう関係の人がビールを飲んでいる。

そんな状況を切り取ったのがこの句かなと。


「あれ?このビールちょっと縮んでない?」

「まさかー、自分でさっき飲んでましたよー」

「いやいや、絶対縮んだよ。冷えすぎだもん」

とかなんとか言いながら

恋に落ちちゃうんだろうなーと思いました。

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