No.45_一陣の温き風あり返り花_小松月尚
恋人たち、節制、魔術師
2021年の12月号が1500号となるホトトギス。
昨日、自宅に届いていました。
明治31年の1月に創刊されて125年間続く月刊誌。
こんな長いこと続いてるっていうことがすごいなって。
あと、嬉しいなって思いました。
ちなみに建築関係だと金剛組がすごいです。
創業578年、施主が聖徳太子とかってちょっと気の遠くなる歴史。
施工実績に593年、四天王寺建設というパワーワードが並びます。
ホトトギスも金剛組くらいずーっと続いていくといいな。
さて、今回のカードは全て大アルカナでした。
大アルカナだけって初めてなんじゃないだろうか?
一般的に大アルカナは大きな出来事を表すと言われ、
小アルカナはより具体的なことを表すと言われています。
リーディングの時は大アルカナが出たポジションに
大きな意味があると考えるのがセオリーという感じです。
それぞれのカードの意味をみていきます。
恋人たちは恋愛とか恋人、または好ましい繋がりなど。
節制は落ち着き、整える、バランスなど。
魔術師はスタート、能動というような意味です。
まず、出てきたカードが全て良い感じです。
特に恋人たちがすごくハッピーな感じ。
「一陣の温き風」とありますし
風はもとより全体的に気持ちの良い日なのだと思います。
だけどこの温かな風は春ではなくて十一月のもの。
そこが節制が出ているところかなって。
「節制」という名前の通りこのカードは控えめで
ちょっと抑制された感じがあるのです。
柔らかくってあったかくて楽しくて嬉しいんだけど
芝生はちょっと枯れ色だったりするんじゃないかなぁ。
虚子編歳時記の返り花のページには
「小春日和のあたたかさに季節でないのに花を開くのをいうのである」
と書かれています。
どんな状況でもとりあえず何か始めるというのが魔術師。
季節でもないのに花を咲かせる返り花を
ややフライング気味の魔術師と読んでみると
この返り花は明るくてポジティブです。
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