No.49_犬されば次の犬来る鳥総松_大橋越央子

ワンドの9、ソードの1、力


鳥総松というものを知ったのは俳句を始めてからでした。

一度だけ見かけたことがありますがそれっきりです。

と言っても、鳥総松ってかなりひっそりしていたので

あっても気がつかないで通り過ぎている可能性もありそう。

来年は忘れなければ松過ぎの街を気をつけて歩こうと思います。


今日のカードを見ていきます。

一枚目、ワンドの9で守りという意味。

二枚目、ソードの1で決断とか知恵とかのスタート。

もしくはそれらの純粋なエネルギー。

三枚目、これは大アルカナで力。

意志とかコントロールというような意味です。


タロット様が何を言おうとしているのか全くわからない……。

というのが今回の第一印象。

だってこの句は鳥総松に犬が去って別の犬が来ているだけなんだもの。

かなり困った気持ちですが頑張って読んでいきます。


まず、ワンドの9とソードの1ですが、

これは鳥総松が出てくる頃のこと

1月7日から15日くらいのことと読むことにしました。


9はタロットの中ではちょっと特別な数字とされています。

桁が上がる一歩手前、物事が極まる直前の数字だからです。

ワンドの管轄は情熱とかやる気ですから、

新年に湧き上がってきたエネルギーみたいなものが

あと少しで具体的になりそうだということを想像しました。


例えば、お正月から始めてみたことを続けられている。

ちょっとした手応えを感じている。

そんな感じがワンドの9。

反対にお正月に決心して始めてはみたものの、

やっぱり向いてないのかも、

やめちゃおうかなどと決心するのもこの頃だとして、

続けるにしろ止めるにしろ、

何かを決断することがソードの1かなって。


残りの一枚は鳥総松の犬に対する距離感と読んでみたいと思います。

力のカードはライオンの口の中に猫ちゃんがいるという絵です。

腕力で言えばライオン>猫ちゃんなのかなと思いますが

食べられちゃうかもしれないシチュエーションなのに

この猫は怖がるわけでもなく穏やかな顔付きですよね。

伝統的なタロットの多くでこのカードは

女性がライオンを懐柔している絵柄とされていることが多いです。

私はこのカードの力とは「コントロールする」と解釈しています。


さて、この句の鳥総松は、一度犬に去られてしまうわけですが

「行かないで」とか「淋しいわ」とかは言いません。

松の枝ですから当たり前です。

でも、別の犬がやってくるわけです。

これも「こちらにいらして」とか言ったわけでもありません。

だって、松の枝なので。


でももしも松の枝でなく香りの強い花だったりしたら

何かを引き寄せたり、遠ざけたりすることができるのかもしれない。

だとしたら、鳥総松には鳥総松なりの力の使い方というものがあって

犬との距離感が生まれているのかもしれないなと思いました。

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