No.51_早春や松のぼりゆくよその猫_藤田春梢女
2022年の立春は水星逆行が抜ける日と重なりまして
なんとなくいつも以上に切り替えの感じがあった気がします。
そして、ハイクノミカタに水星逆行が登場するくらい
逆行が一般的になったことも感慨深いですよ。
ちなみにこの逆行という現象は占星術が天動説を使っているからです。
地球から見て他の惑星が後退しているように見えるというわけ。
なので、水星だけじゃなく太陽と月以外の惑星は逆行しますし
水星の逆行もたいてい1年に3回ありますので、
占星術で使う惑星が一つも逆行していないということの方が珍しいです。
2022年に関して言えば2/4から4/30までは全ての星が順行中。
それ以外の期間は何かしらの星が逆行しています。
※祐子調べのため間違えてたらすみません。
今回のカードを見ていきます。
一枚目、ワンドのクイーン。
元気な女性とか楽しいことに応えていくとか。
二枚目、カップの6。
懐かしさ、馴染みの良さ、幼なじみ。
三枚目、女教皇。
こちらは大アルカナで知恵とか直感、スピリチュアルなど。
これは占いでも俳句の鑑賞でもなく単に私の個人的な感想ですが
四季の中で早春の光が一番きれいだなと思うのです。
そしてエモい。
たぶんそれは近い未来に卒業とか入学とか就職、転勤みたいな
人生のイベントが多めというのが影響しているからではないだろうか?
早春の句にカップの6が出てきたのは、
このカードが持つ懐かしさというものの中には
離れることとなってしまった家族や友達、恋人に対する
郷愁みたいなものが含まれているからかなって。
ただ、この「早春がエモい」というイメージは
私が自分の経験から感じたことではなくて、
漫画とかドラマとかそういったものから得た情報の集約です。
そして、早春の光の強さはワンドのクイーンの
真っ直ぐな明るさの感じもあるのかなと思います。
さて、残る一枚は女教皇。
これは松に登っていることも含めた
「よその猫」を表しているのかなと思います。
正直に言うとこの俳句を読んだ時に
「よその猫」って、その情報いる?
と思ってしまったんですよね。
もし猫の情報を何か付け加えるとするならば
黒い猫とかぶちの猫とか野良猫(字数が合わないが)の方が
どんな猫なのか想像しやすいんじゃないのかなって。
けれども女教皇の真理は言葉を超えた何かですので、
どんな猫なのか言葉で説明すればするほど
猫が遠くに行ってしまうような気もします。
猫の液体のように柔らかな掴みどころのない体を思う時、
よその猫という掴みどころのない説明は
猫そのものを指し示すのかもしれないなと思いました。
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