No.53_見てゐたる春のともしびゆらぎけり_池内たけし


 ワンドの3、ソードの2、ソードの5


先週は本家がお休みのため俳句タロットもお休みしました。

本家が休まないときにもちょくちょく休んでいるので言い訳です。


今回のカードは全部小アルカナでした。

「春の灯を見ていたら揺らいだよ」というだけの句なので

小アルカナしか出てこないのがなんかわかる気がします。

 一枚目、ワンドの3、最初の成果とか一歩踏み出すとか。

二枚目、ソードの2で判断の保留。

三枚目、ソードの5は出し抜くとか競争。


ワンドの3が出ているので

ちょっとほっとしているのかなと思いました。

最初の角を曲がったとか、

とりあえず坂道の上までは行けたとか。

まだまだ先はあるんだけど一旦の小さな区切りがついて

春のともしびに視線を送る程度の余裕が生まれた。


で、そのともしびが揺れたと言っています。

すごく些細なことだなぁと思うのですが

敢えて「ゆらぎけり」と言いたかったのなんでだろう?

残りの二枚はどちらもソードで、

判断に迷うというようなイメージが浮かびます。


ソードの2はまさに判断を保留にするという意味です。

カードの絵を見ていただくとわかりやすいと思いますが

目隠しされて外界からの情報をシャットダウンしています。

自分自身を見つめ直してというメッセージを含むカードです。


ソードの5はどや顔の猫ちゃんが剣を沢山抱えています。

 後ろに背中を丸めた二匹の猫ちゃんの姿があって

どや顔の猫はこの二匹から力づくで剣を奪い取ったことが分かります。

手元の本にはソードの5について

「肉体的、物質的な力による圧政」

という解説が付け加えられているのですが、

私は「世の中って不均衡だよね」というイメージです。


特になんの落ち度がなくても怒鳴られるとか

一度も会ったこともないのに嫌われるとか

真面目に働いていても貧乏だとか

そういうことが世の中には沢山あるわけで

その中でどう行動するかを判断してゆく。

というのがソードの5のキモなのかなって。


ともしびが揺れて見える時、

(1)実際にともしびが揺れている

(2)実は見ている人の目の問題

そんなことまで考えて判断してみたら?

と言われているようなカードだなぁと思いました。  

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