No.54_白牡丹四五日そして雨どつと_高田風人子



カップの8、ワンドの8、ペンタクルのクイーン 


お久しぶりです。

二ヶ月ちょっとお休みしていました。

サボっていた期間はだいたいずっと働いていて

それ以外はビールを飲んでおりました。 

占いは久しぶりです。


さて、今回のカードを見ていきます。

一枚目、カップの8、現状を離れる、未練。

二枚目、ワンドの8、急激な展開。

三枚目、ペンタクルのクイーン、育む、報酬。


「8」のカードが2枚出ました。

タロットでは「8」という数字を「手放す」などと解釈します。

西洋占星術の8室も「死と再生」の部屋となっていますが、

それと同様に持っているものを一度全部手放して、

そこから再生していきますよというイメージ。


そういうわけで、この牡丹が持っているものを

全部手放すタイミングにきていると解釈するならば

白牡丹は散り際ぎりぎりの満開かなと思いました。


カップは水のスートで気持ちを扱うカードです。

なので、敢えて白牡丹の気持ちになって想像するのなら、

咲くために努力を積み重ねやっと咲けた。

やりきった感はある。

そして、そろそろ潮時だということもわかっている。

けど、まだもうちょっと咲いていたいな、オレ。

みたいな感じなのかなと思います。


もう一枚の8はワンドで、これは急な変化を表すカード。

となると、この雨は予想外だったのかなという気がします。

句では「どつと」ありますから大雨だったんでしょうね。

つまり、タロットカードから解釈するこの句の状況は

白牡丹が満開を迎えて四、五日経った時、急な大雨が降って散った。

ということだと思います。


自然の摂理だと言えばそれまでですし、

原句には気の毒そうな要素などは特にないと思いますが、

カップの8を眺めると白牡丹がちょっと気の毒に感じます。

ただし、これはあくまでも白牡丹の「気持ち」にフォーカスした場合の話し。


カップの8は現状を手放すことを示唆するカードですし、

ペンタクルのクイーンが出ていますので、

何か報酬や成果みたいなものがあったはず。

あるいはこれから報酬や成果を手に入れることができるはず。

その報酬がなんなのかはちょっと分かりません。

特に俳句の中にもそれらしいことは書かれていませんし。


でも、「雨どつと」という言葉の響きの中に

さっぱりした吹っ切れたような感じがあるのかなって。

また「どつと」という言葉はの重量感は

ペンタクルの扱う「物質」にも合っているのかなと思います。 

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