No.61_思ひ沈む父や端居のいつまでも_石島雉子郎
星、ワンドの3、恋人たち
先日、「The Art of 電鍋Biryani 〜電鍋ビリヤニの技巧〜」展を観てきました。
とっても美味しそうなビリヤニの写真で観ているだけでお腹が空きました。
しばらくさぼっていたカレーの練習また始めたいな。
さて、今回のカードです。
地味な俳句だなって思ったけどカードは華やか。
大アルカナが二枚出ています。
一枚目、星で大アルカナ。
希望とか憧れ。
二枚目、ワンドの3で小アルカナ。
発展、旅立ちなど。
三枚目、恋人たち。
こちらも大アルカナで愛情とか良い繋がりなどです。
もしかして「思い沈む」に嬉しいニュアンスが含まれているのだろうか?
と思って調べてみたのですが、やはり嬉しい時には使われないみたいです。
ですよねー。
ですが、出てきたカードは全部ポジティブです。
特に恋人たちは恋愛に限らず楽しくて嬉しいカードなのですよね。
なぜこのカードが?という気持ちで一杯ですが、とりあえず出たカードをそのまま、がんばって読みたいと思います。
まず、この句は父以外の誰かが父を見ているような気がします。
というのも、父自身が自分のことを「父」って言うのかな?って思うのです。
もちろん自称が「父」っていう人もいるとは思います。
でも、自分のことなら「私」とか「俺」とかそんな言い方が自然なように感じます。
だとしたらこの句の中には父と父を見ている人とが存在しているのではないでしょうか。
そして、この二人の関係を表しているのが恋人たちのカードなのかなと思います。
親子かもしれないし、そうではないかもしれないけれど、お互いに愛情を交わしあえるような幸福な間柄の二人。また、そういった温かい関係性の二人なのであれば星のカードの意味するところは、お互いにとって相手が希望だったり憧れだったりするのかもしれません。
最初にこの句を読んだ時に私が思い浮かべた父の姿は、襟元が伸び切ったよれよれのTシャツを着て項垂れている人でした。重い沈むをかなりみすぼらしく想像してしまったのです。
でも、タロットカードを読んでいくうちに思い沈んでいてもそこまでみすぼらしくないのではないか、ラフな服装だとしてもリラックスした浴衣とか、洗濯を繰り返して柔らかくなった麻のシャツとか、小ざっぱりして手入れの行き届いた服装なのかもと思い直しました。
はっきりと書かれていますから、確かに父は思い沈んでいるのでしょう。
でも、この句の端居は、いつまでもいられる程度の居心地の良さであることが伺えます。
時々良い風がきて、空には星が輝いているという可能性もありそうです。
それに、ワンドの3がありますので、次の一歩を踏み出すのはそう遠い未来ではないだろうなとも思います。
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