No.26_燈台に銘あり読みて春惜しむ_伊藤白翠


審判(逆)、恋人たち、カップの10(逆)


伊藤白翠は「花鳥」を創刊した方です。

今は坊城俊樹さんが主宰をされている結社です。

さて、以前占った森田愛子と白翠は同じ病で

恋人同士だったそうですよ。

詳しくは虚子の小説「虹」をお読みください。


今回のカードを見て森田愛子のことを

思い出さずにはいられませんでした。

この占いは作者ではなく俳句そのものを

占っているわけなのですが、

審判、恋人たち、カップの10が出ちゃったら

愛子を連想せざるを得ません。


まず、審判。

これは復活、再生というような意味ですが

復活愛(復縁)とか唯一無二の人、前世の縁などの意味もあります。

恋人たち、こちらはその名の通り恋人とか良い結びつき。

カップの10は、つながる幸せ、喜びを分かち合うなどです。

3枚のカード全てが恋愛または結婚を連想させるカードです。


もっとも、これが白翠と愛子のことなのか

本当のところはわかりません。

ただし、燈台にある銘は愛する人の名前でしょう。

恋人たちのカードが出ているので素直に読めば恋人、

恋人ではないとしても好きな人の名前だと思います。

そして、その人は遠くにいってしまったのかな。

審判とカップの10がどちらも逆位置だからです。

恋人にしろ友達にしろ、お互いに好きだと思っていたけれど

人生を共にすることは叶わなかったのではないかと思います。


「春惜む」という季題を歳時記で調べると、

 過ぎゆく春を惜しむこととあります。

ちょうど季節の変わり目、

春から夏へ変わる頃の季節です。

審判は生まれ変わるような局面、

大きくステージを変えるような局面を

表すカードとも言われています。

惜しむ気持ちを残しつつ

大きく何かが動いてゆくそんな流れを感じます。 

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