No.35_手花火を左に移しさしまねく_成瀬正俊

ワンドの6、恋人たち、ペンタクルの7


成瀬正俊の2回目。

前回はビール特集の三句目でした→No.30

正俊さんといえば犬山城の最後のお殿様だった方です。

私はお目にかかることができなかったのですが

一度、お会いしてみたかったなぁと思います。

あと数年、俳句始めるの早かったらなー。


カードを見ていきます。

まずは、恋人たち。

このカードだけが大アルカナで、

恋人とか良い結びつきというような意味。

他の2枚は小アルカナで

ワンドの6が勝利や自信という意味で

ペンタクルの7は不満、物足りなさを表します。


「さしまねく」という動作を調べると

(1)手招きをする

(2)向かう方向を指示する

と2種類あるようなのですが、恋人たちのカードがあるので

(1)の手招き、「こっちへおいでよ」ということだと思います。


恋人たちのカードは必ずしも恋愛だけを表すものではないのですが

今回はさしまねいた人とさしまねかれた人との恋と読みました。

でも、まだなんというかふわっとした状態ですね。

ワンドの6は勝利を意味を持ちますが、

とりあえずここまでの結果という感じ。

まだこの先に動きがありそうな状態です。


ペンタクルの7はそこそこ成果を出しているのに

現状に満足できていない状況を表します。

なのでお互いに相手の気持ちはなんとなく察していて

お互いを好ましく思ってはいるけど

恋人同士ですときっちり言い切れる形ではない。


そういう目線で改めてこの俳句を読むと

わざわざ花火を右手から左手に持ちかえるところに

近くに来てほしいという感じが見えるようにも思えてきます。

そして、手花火の光にはこれといった形がありませんので

まだ形になる手前の恋と似ているのかなという気がしました。

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