No.39_えりんぎはえりんぎ松茸は松茸_後藤比奈夫
カップのクイーン、ワンドの1、ワンドの3
比奈夫の3回目。
こんなことしていいんだ!!!
というのがこの俳句を読んだ時の私の第一印象でした。
回文じゃないけどちょっとそんな雰囲気あるなとも。
山本山みたいだなーって思います。
今回のカードは全部小アルカナです。
一枚目、カップのクイーン。
愛情を与える、受け止める。または慈悲深い女性。
二枚目、ワンドの1。
情熱、やる気のスタート。
三枚目、ワンドの3。
最初の成果や形、一歩踏み出すというような意味です。
そして、どう読めっていうの!!!
というのがカードを見た時の私の第一印象でした。
でもなんとか頑張って読み解いていきたいと思います。
まず、二枚出ているワンドの絵をつらつら見ていまして、
そーいえば、茸というのは木があるところに生えるなと思いました。
松茸は少なくとも赤松林からにょきにょきっと生えてくるみたい。
一方、えりんぎはスーパーでしか見たことがない。
調べてみたらエリンジウムというセリ科の植物に寄生して生えるのだそう。
原産地はヨーロッパ、北アフリカ、中央アジアで
日本には天然のえりんぎはないんだそうです。
となると、木があるところに生えるという解釈はちょっと難しそう。
そもそもワンドは木というよりは棒でしたもんね。
じゃあ一体このワンドが何を指し示しているのかと
小一時間考えまして、生命エネルギーと読んでみようと思います。
実は今、椎茸栽培キットなるものを使って自宅で椎茸を栽培していまして、
つい昨日、一回目の収穫をしたところです。
椎茸が他の植物と違うなと思った点は
急にぽこっと小さい椎茸が出てきて
そのままぐんぐん大きくなっていくところ。
双葉が出て本葉が出るというような変化はありませんでした。
虫は蛹から成虫になったりするものもありますし、
人間も乳歯が永久歯になったりして
生命体って大なり小なり姿形が変化していくものも少なくない中、
椎茸は生まれた時から椎茸なのが不思議だなと思ったのです。
えりんぎや松茸も同じ茸の仲間ですから、
生まれた瞬間からえりんぎはえりんぎの純粋なエネルギーを
松茸は松茸の純粋なエネルギーが溢れ出している。
ということなのかもしれないと思えてきました。
ワンドの1は最も純粋なエネルギーの形を表しますし、
ワンドの3は一番初めに与えられた形という意味ですから
この二つのカードはえりんぎと松茸が持つエネルギーそのものと
それが最もシンプルに表された形なのだということかと思います。
そして、カップのクイーンですがこれは受容と読みたいと思います。
カップのクイーンは小アルカナの中のコートカードと呼ばれるカードです。
優しくて慈悲深い包容力のある女性を表すこともありますが、
今回は、えりんぎも松茸もそのままで良いと読みます。
「みんなちがって、みんないい」by、みすゞ
みたいな感じでしょうか。
個人的な感想を付け加えるのなら
「みんなちがって、みんないい」の例に
えりんぎと松茸を選ぶセンスが好き。
めくるめく菌の世界のロマンを感じつつ
ナイーブすぎないところが心地よいです。
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